1つの医院を大きくするか、分院展開をするか?/歯科コンサルが秒で回答
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業種
病院・診療所・歯科
- 種別 トピックス
A or B 歯科医院経営どっちが正解?
1つの医院を拡大するか、分院展開か?
#事業拡大 #分院展開
A歯科医院は開業して5年経ち、売上規模も1億円を超えるようになりました。今後の展開を考える中で、1つの診療所を大きくしていくか、分院展開をした方が良いかを悩んでいます。A歯科医院の今後の選択として、どっちが正解?
A:1つの医院を拡大する
B:分院展開する
「AかBか、どっちが正解?」
前提条件なしに、歯科医院経営の専門家12人に
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A:「1つの医院を拡大する」を選択派
- 開業年数を考えても、この地域でまだ事業規模を拡大できる可能性が高いと考えます。分院展開は、資金面でも人材面でもリスクが大きくなりますので、もう少し本院の規模を大きくしてから展開した方が良いです。
- 既存医院のチェアの増設が出来るのであれば、一つの医院を拡大したほうが良いです。分院展開を行うよりも規模拡大にかかる費用のほうが低く抑えることができるからです。
- 院長の診療方針にもよりますが、複数店舗になれば固定費も大きくなり、診療以外に投下しなければならない時間が増えることになります。医療に集中したい先生であれば、確実に1つの医院を拡大することに力を入れた方が良いでしょう。
- 現段階では一つの医院を拡大していくべきだと思います。ただ、チェアの置ける台数には限界があるため、拡大の限界が来た段階で分院展開を検討する事が妥当かと思います。将来的に分院を作るとなった時には、信頼できる歯科医師を雇い入れ早めの関係性構築も大事だと思います。
- 分院展開する場合は、資金面、スタッフ、開設場所など多くの課題をクリアしなければなりません。開業5年目の段階では、スタッフがまだ定着しきれておらず、資金にも余裕がないと想定されます。現在の医院を拡大し、医療法人でない場合は法人化を行ったうえで徐々に展開していくべきだと思います。
- 売上だけでなく、貸借対照表の内容が重要になってくると考えます。資金力や返済残高など貸借のバランスが良くないと分院を運営する余力もないと思います。分院展開し軌道に乗せていくまで、法人の体力を持たせ続けられる法人をまずは目指す必要があると思います。
- 診療所の広さなど売上やスタッフ数が限界に達するまでは、1医院で拡大して行く方が良いと考えます。理由としては、一つの場所に集中するため、資源(人材、設備、広告予算など)の分散を防げる事、スタッフ間の連携や管理が容易である為です。
- 分院展開を行う場合、スタッフの教育により力を入れ、分院長のマネジメント能力を養成する必要があります。売上は順調ですが、管理費用の増加により利益の減少が懸念されます。
- チェアを増設できるのではあればその環境要因をフル活用していくのが良いと思います。分院は管理医師の問題もあり人員確保の融通が利かない場合があるため、極力一つの医院でオペレーションできたほうが良いと思います。
B:「分院展開する」を選択派
- 院長が当初から分院展開を目標にしていたのであれば、分院展開を推します。ただし、事業計画の作成は必須だと思います。
- 規模を拡大するためには、チェアの増設が欠かせません。テナントの場合は拡張が難しいため、同じ規模程度の分院展開をお勧めします。分院が成功するために、今まで取り組んで来られたノウハウをマニュアル化するなど標準化していき、成功パターンを確立していくことをおすすめします。
- 売上に比例して、ヒト・モノ・カネも大きくなるので、いずれ本院が手狭になることが考えられます。分院展開を行い容量を増やしながら、違うエリアで新規患者の獲得を進めることが良いのではないかと考えます。
現状を正しく把握すれば、正しい意思決定ができます。
診療実績状況(データ)に基づく、意思決定のご支援は、
私たち日本経営の得意分野です!
本稿は、歯科経営で判断を迫られるテーマに対して、専門家が前提条件なしに直観的な回答を述べたものです。実際の経営の判断は個別具体的に検討する必要がありますので、専門家にご相談の上ご判断ください。本稿をもとに意思決定され、直接又は間接に損害を蒙られたとしても、一切の責任は負いかねます。